湯川自然散策路の森林整備

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会報「われもこう第43号」で紹介しましたが、散策路周辺の整備の様子を写真でご覧いただきたいと思います。今から20年ほど前に「湯川ふるさと公園」として整備された一角にこの自然散策路があります。

中央入口の看板

整備されてから約20年間、余り手入れがされていなかったのでしょう。散策路周辺は鬱蒼とした灌木が生い茂り、一人で散歩するのはチョット遠慮したくなるような様相でした。これではマズイなと思っていた昨年の夏に、会員の須永さんと役場の担当係長と私の3人が現場を見て意気投合したのが事始めです。8月24日には、地元区長さんや環境アドバイザー等の9人が現地を見ながら全体構想を話し合いました。危険木や間伐木の本格的な伐採は専門業者さんにお願いすることとし、手鋸で処理ができる範囲をボランティアで作業することにしました。まずは、鬱蒼とした昨年の夏の散策路周辺の森の様子を御覧ください。

8月28日以降、我らボランティア部隊はウラジロモミ人工林の下木整理から始まり、ハナヒョウタンボク周辺の下木整理を進めながらドローンでの空撮も実行しました。作業中に、歩行者の方々に声をかけて見ましたが「薄暗くて歩いても怖い」「休む所が欲しい」「草花や樹木の名前が解ると嬉しいし子供に教えられる」などの意見を頂きました。

早速ですが、手作りの樹名板や花の名札等を試験的に付けて見ました。製品で購入すると1札千円以上もするのですが、手作りは原価100円にもなりません。貯木場からは休み処用に丸太を切って運びましたが、余りの重さに現地の設置は業者に頼むこととしました。丸太はカラマツ、アカマツ、ウラジロモミの3種類で地元でよく見られるものですが、成長スピードの差が年輪の幅に出ていて面白いドラマが見えます。

10月8日には役場の散策路整備の担当課長に加えて、児童などの現地利用を考えての教育担当課長も交えての意見交換も進めました。10月14日には軽井沢植物園長にも現地視察を頂き、ハナヒョウタンボクの保存・剪定の考え方等を指導いただきました。10月22日には現地の灌木を伐採中に、私ともう一人が地蜂に刺されて病院に駆け込み2時間も待たされるハプニングもありましたが、大事に至らずに作業に復帰する事ができました。紅葉が始まり秋が深まってきましたが、ボランティアとしての作業は一区切りを付けて、機械力での伐採を進めるために、環境アドバイザーの助言をもらいながら伐採業者さんらと伐採木の選定を行いました。

年明けの令和4年1月8日から、業者さんによる間伐作業を開始し、月内で一応の作業を完了しました。

2月25日には環境アドバイザーと現地視察し、未処理の危険木の除去など今後の対応を打ち合わせています。

今年は思わぬ降雪で作業予定が狂わされましたが、密かに散策路を除雪したりしながら雪解け後の作業に思いを馳せるメンバーも居たことを報告せずには居られません。

4月に入ってからは、毎週土曜日の午後1時半からを定例作業日として集まることにしました。これまでのメンバーに加えて、近所の会社役員の方や高校1年生も新しく作業に加わるなどメンバーの嬉しい拡大が有りました。

4月9日にはコムクドリ用の巣箱設置を始めました。また散策路の利用者へのアンケートを開始して、将来の散策路整備に向けての考え方を整理することにしています。

草花がこれからは一気に咲き出します。カタクリやサクラソウが最近少なくなってきたとのお話を歩いている方から聞きましたので、花の名前の表示と合わせて「山野草の採取禁止」の表示を出しました。最小限の表示に止めたいと思いますが、現地に山野草広場を作る事も含めて会員の皆さんを現地にご案内致しますので、率直なご意見を頂ければ嬉しい限りです。

先週末には野鳥観察の方々や、大学生のグループが実習の一環として散策路を利用していました。軽井沢らしいユニークな環境整備を、われもこうの会員の皆さんと進めて行けたら良いなと思っていますので、よろしくお願いいたします。

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