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空き地に花を!

 私たちの住む軽井沢町の景観が大きく変わったのはここ十数年のこと。特に1990年代後半の新幹線の建設やその周辺道路の整備拡張、そういえばオリンピックもあったし。 ”あまりの変化に「軽井沢らしさ」が消えてしまう!” と危機感が持った人たちが、何かを始めなくちゃと頭をつき合わせる機会がありました。ところで「軽井沢らしさ」って何?と、考えたところ、開発の波にのみ込まれ姿を消しつつある野の花たちが思い浮かびました。昔よく見かけた花を絶やしてはいけない、これからもずっと咲き続けてほしい! そんなわけで、1997年秋、軽井沢に野の花を増やす会「われもこうの会」が発足しました。そして翌年 1998年 の春、新幹線工事の後あちこちに残された空き地で草花を育てたい…と町に申し入れ、軽井沢中学校南側の新幹線跨線橋沿いの空き地(町有地)二ヶ所をお借りし活動スタート。町の植物園や山野草を育てている方々から分けて頂いた種を蒔き、苗を植えました。空き地には「前沢の原っぱ」と名まえを付け、毎年手入れをしてきました。今では、オミナエシ、ワレモコウ、マツムシソウ、アサマキスゲ、キキョウなど、様々な花が咲くようになりました。

 

軽井沢ってどんなトコ?

 日本有数のリゾート地っていうだけじゃないんです。植生の豊かさでも日本有数の貴重な地域なのです。浅間山の火山活動によって泥流におおわれた地帯では高山植物が生えています(軽井沢程度の標高で!)。急速に減ってしまった草原や湿原はかつて花々が大群落をつくっていました。また、大陸要素と呼ばれる氷河期の生き残り植物はにっぽんの列島の歴史を物語ってくれます。このように軽井沢は植物の宝庫です。そして今、それを失いつつあるのです。こうした中で、われもこうの会では皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。われもこうの会ではいろいろな形での参加を考えています。苗のある人は苗を、種を持っている人は種を、何もない人は力や時間をかしてください。ちょっとした努力で軽井沢の自然を守ることができるのです。自分たちの町は自分たちの手で、もっと美しく住みやすくしていこうではありませんか?


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