われもこうの会 新年会(2024.1.29)

8+

われもこうの会にとっては、久しく開かれなかった「新年会」が開催されました。昨年はコロナ禍からの開放で、野外での草取りがマスク無しでも行われましたが、最終活動日の11月に「忘年会か新年会でもやりたいね・・・」との声がどこからともなく上がる程に「人恋しい」一年でも有り、その熱い思いがようやく実現がしました。

会場は副代表の荒井さんのお宅でもあるペンション・メモリーズ。12時半から食事会がスタートして、自己紹介を中心にしながらお互いの親睦を図った3時間があっという間に過ぎてしまいました。

自己紹介のポイントを、軽井沢にいつから住み始めたか、その理由。出身地や、われもこうの会に入った動機等を5分程度にまとめて話して欲しいとの話が副会長からあり、参加した15人のスピーチが始まりました。

何時もは草取りに夢中になった延長での世間話で終わっていたお互いでしたが、一人ひとりのまとまった話を聞く中で、「えーそんな都会育ち。満州でお生まれになった、そんなお年ですか、うっそー。えー御苦労なさったんですね・・」などなど。今まで知らなかった数々のお話に一層身近な仲間としての絆を感じた時間を過ごしました。

副会長の開会の挨拶でスタート。テーブルのお弁当を早く食べたい気持ちは抑え難く・・。画像で手を付けた気分に。
お品書きがあるほどに、中軽井沢「樹楽(きらく)」の特製弁当です。当店の夜のメニューと日本酒の銘柄揃えは気が利いていると評判です。ミカン、花豆、梅漬けは会員の持ちよりです。
お酒が無いのが残念と思っていましたが、T会員がこっそりと 缶ビール1本、水割り1本持参しており、会長と静かに頂きました。
自己紹介のトップがT会員。中部小学校の課外活動に長年関わった事に加えて、パン作りが得意とのお話に、是非講習会をの声あり。
昭和22年7月生まれの我が同級会員。現場草むしりには顔出しが出来なかったものの、今後に期待をとの心強い弁。喜寿のお祝いはこれからですか。
広大な敷地に咲くクリンソウ。これがニリンソウになっても、現場作業に参加するE会員の元気な笑顔に接したいメンバーは沢山います。
ほっちのロッジからの参加です。院長も会員で、山野草を愛でる優しさが医療福祉事業の根底にあるとの嬉しいお話。
T会員はご夫婦での参加は都合で叶わず。こっそり持参したお酒を会長と分けていただきました。毎回草刈機持参での参加に大助かりです。
副会長の奥様が飛び入りでご挨拶。会員からは会場の提供に感謝の意をお伝えしました。
本日参加の中での一番お若い会員です。浅間石が多いコナラ林の日陰地で、如何に山野草の庭に作れるか、毎年悩みながらもご主人と工夫しています。
会員のスピーチに熱心に聞き入る皆さん。「なるほどねー、知らなかったわ。・・・・・・」
最後は恒例の集合写真。お一人が影になって写っていませんでした。大変に失礼致しました。

会合の終わりには、Y会員のご厚意により石川功一氏の素敵な山野草スケッチ絵葉書が一人5枚ずつ配られ、会合の良い思い出にもなりました。

春の総会で、またお会いいたしましょう。会報の準備もありますから、皆さんの原稿を沢山お寄せ下さい。(会長より)

8+

発地の原っぱ(2023.11.12)

10+

今年、最後の作業日です。心配された天気は何とか曇りがちな空に助けられそうですが、北海道・旭川や東北・青森の平野部でも雪が積もったとのニュースに「遂に来たか!」の感を強くしました。

眼の前にはアヤメやワレモコウ等の枯れた葉が、「今日が最後」とばかりに立ちはだかっています。 そんな沢山の枯れ草ですが、参加者が一心不乱(?)に刈取って、あっという間に綺麗に無くなりました。

「もうそろそろ止めようか?」の副会長の小声。「まだ20分もあるじゃない、もう少し!」の会長の声。早すぎる作業に、残り時間をどう使うのか、刈取りの立ち作業から、腰をドンと下ろしてのおしゃべりタイムに突入かと思われる時間になりました。

間もなく風が冷たくもなり、「止めよう・・」の号令を待っていたかのように、皆さんが刈取った草の山付近に集まります。水分補給もそこそこに、集合写真を撮影後は茶菓子をポリポリし、軽く反省会を行って3時に解散となりました。

1年間お疲れ様でした。超暑かった夏の作業を忘れられませんが、また来年にこの場所でお会いしましょう。

【作業風景】

さーて、この枯れ草を刈取って一年の作業を終わるわけね。寒くなる前に早くやってしまおう・・・
なかなか手強いわね・・・・この枯れ草。
刈り取ったら運ばなくっちゃ、「ぼーと」なんかしてられないわよ。
失礼します! 撮影に徹していて一度も作業画像に登場しなかった小生、初めての登場です。
マキタヘッジトリマー 調子は如何ですか?「なかなか便利よ。軽くて、お友達にも貸してあげてるわ。町の助成も出るので買ったらどう?」
ススキの根っこを掘り起こして満足げな副代表 「いやー大変だった。やったよ! これ重いぜ
「重いから腰に気をつけて運んでよ!」「大丈夫よこれくらい、任せなさい。」 ところで、「風情が有ったのに、どうして掘りとってしまったの?」の影の声は・・ 無い、そりゃ失礼しました。
おしゃべりタイムに突入、皆んな何考えて作業してるのでしょうね。しかし、手は確実に動いています。
こちらは、手が止まってますよ・・・・
枯れ草だらけの原っぱの最後の仕上げはビーバーで。 「任せてくれって!!」 
大きな山になった刈り取られた草。数年後にはフサフサした培養土が出来上がります。
参加者14名。 秋深まる発地地区での作業を無事に終えました。また来年の春に再会しましょう。
お疲れ様でした。甘いものでもどうぞ、これは前回の残りなので?少し湿気ってたらゴメンナサイね。
会長から、「今年一年間お疲れ様でした。今年の反省会と、来年の予定も相談したいのですが、初めての人も居ますので自己紹介をまずお願いします。」
来年の会報を出すのに編集長や担当者を決めなくちゃいけないんです。「心配しないで・・僕に任せて」と呟く某氏の背中。「懇親会を企画しては如何」の声がありましたが、結論は??

【今日の草花】

カワラナデシコ ナデシコ科  Dianthus superbus var. longicalycinus
アカツメクサ マメ科 Trifolium pratense
綺麗よねーこの葉っぱの色。 どれどれと押しかけて撮ったのは次の画像です。
ゲンノショウコ フウロソウ科 Geranium thunbergii    花よりも葉の美しさに惹かれる秋のひと御婦人)つぶやき一句
フジバカマ キク科 Eupatorium fortunei  刈り取った際に甘い香気がありました。
ワレモコウ バラ科  Sanguisorba officinalis    オートフォーカスの焦点の合わせにくいナンバーワン

今年最後の花は、会のシンボル吾亦紅です。

10+

前沢の原っぱ(2023.10.25)

7+

今シーズン最後の「前沢の原っぱ」の作業日でした。12人のメンバーが集まり、オミナエシ、キキョウ、オカトラノオ、マツムシソウ、ワレモコウ、フジバカマ、アサマキスゲの種を収穫。枯草を片付け冬を迎える準備をしました。

作業スタート。手をかけないとススキの原っぱになりそうですね。
ノコンギク。秋が深まると紫の色味が濃くなってきます。
ニオイツツジの木にからまるアケビの実。
足元にはキノコが。ニオイツツジの周りをぐるりと囲んでいました。たぶんツチスギタケモドキです。食べたそうにしていた方もいましたが、毒キノコです。ザンネン! ニオイツツジの花の画像は今年5月24日の作業報告に載っています。
ススキや背の高い草を刈りこんで、さっぱりした原っぱになりました。
本日の参加者ほぼ全員が映っています。

次回11月12日(日)が今年最後の作業日です。「発地の原っぱ」に午後1時30分お集まりください。

7+

発地の原っぱ(2023.10.15)

6+

天気予報では午後から晴れマークが出ていますが、朝から大雨。予報が当たることを祈っていたらお昼にはちゃんと上がりました。

集合時間(1時30分)よりずいぶん早く来て作業スタートしている二人。
フジバカマやコスモスが今日の原っぱの主役。
足元には野菊(ノコンギク?)。原っぱのあちこちに広がっています。
ヨモギギク(タンジー)。
トゲトゲの蔓を伸ばし、金平糖のようなかわいい花をつけるママコノシリヌグイ。
ヒナタノイノコヅチ。以前から生えていたと思いますが、今回初めて名前を調べました。
草紅葉。オカトラノオの葉っぱです。
原っぱの周りも紅葉が始まりました。

本日の参加者は8名。お疲れ様でした。

6+

前沢の原っぱ(2023.9.27)

5+

水曜日の作業は参加者やや少なめで総勢7人、平均年齢を正確に割り出したら75.9歳でした。前沢の原っぱは発地の原っぱに比べ広いので、人影まばらな感じで思い思いの場所で秋のお片づけをしました。9月の終わりで草の勢いも落ち、ススキやオミナエシが秋の風情を漂わせていました。

マツムシソウとキキョウ。どちらも最後の一輪。
ゴマナ。のびのびと育っています。
ミズヒキは南側斜面に広がっています。
ハナタデは西の端っこ歩道側で群落を作っています。
フタバハギ(ナンテンハギ)かな?ヨツバハギかな?こんどちゃんと観察しなくては。
ヒヨドリバナでお食事中の蝶はキタテハ?シータテハ?
ツリフネソウ
カントウヨメナ(自信ないです
ススキ。われもこうの会の原っぱでは増え過ぎないよう気をつけていますが、秋の原っぱに欠かせない重要メンバーですね。

5+

発地の原っぱ(2023.9.10)

9+

前回の作業日7月30日以降の、久しぶりの発地の原っぱでの作業となりました。草丈は何時になく伸び放題で、ブッシュクリーナ(刈払機)での作業が大いに期待されるところですが、今日はTさん一人での作業です。手刈りでの多くの会員の作業も加わって、刈払われた草は一箇所に集められ、とても大きな山が出来上がりました。来年にはフカフカの培養土に変わるでしょうが、息を切らして運んだツラい思い出は直ぐに忘れるでしょうね。作業の合間に手を休めての情報交換も楽しみの一つです。コスモスが咲き乱れ、昨日までの猛暑も忘れそうですが、暑さ疲れがどことなく出てきているような中での作業日になりました。

では今日の作業風景を紹介しましょう。

いつもは二人での機械刈り作業が多いのですが、今日はTさん一人で大変です。腰をグッといれて左右にスイングしますが手慣れたものです。
運んでも運んでも、次から次に刈払った草が出てくるはー!  参っちゃう・・。
草を運んで来るのも一仕事です。「そーれっ、よいしょ・・」 年々、体の動きに異変を感じ、草を運ぶ大変さが身にしみてくるのです。
何が始まったのでしょうね。会長の「わー・・嬉しい・・?」の一声。Oさん、Eさんは何を話してるの・・。Mさん、今日の出席者を確認中。
「われもこうの中で泳いでいるみたいだね」 この画像、なかなか良いと思いませんか!!
「ほっちのロッヂ」のS先生、一人黙々と作業中。「最近、コロナ患者さんが増えて来てるので気をつけてね」とアドバイスを受ける。
真っ赤なシャツで若さを発揮する副会長。手にする紫色の花は「カリガネソウ」 この花は朝ドラ「らんまん」のリードで出てくる山野草の一つとか。知ってる??
ハサミで刈り込みを入れているのはだーれ? ここまで徹底して草と対峙する根性は他の誰にもないはず。
もうそろそろ終わりにしないかな・・・。そうね、もう1時間経ったわね・・
作業を止めてホット一息をついてます。積み上げられた草の山に、今日の作業の成果が現れてます。

上皇・上皇后様が先月末に軽井沢でご静養の期間に、軽井沢草花館を訪問されたとのこと。その際にYさんが玄関に生けたフシグロセンノウに優しく声をかけられた、との嬉しいお話を伺いました。

参加者17名は余り記憶にない多くの参加人数です。久しぶりでの顔合わせ、会員の無事を確かめあった一日でした。

【番外編】

O会員が配った栗の入った袋を手に、渋皮煮を作ると張り切っていましたが・・成果は後刻の報告を楽しみに。千葉県成田産の大栗「ポロタン」はNPO成田さくらの里からの贈り物です。
作業終了後にYさん宅から仕入れたワレモコウ、アケボノソウ、アジサイを手にS先生。 ドライフラワーにして「ほっちのロッヂ」の秋のイベントに出品するとか。

【今日の草花】

ワレモコウ バラ科 吾亦紅 Sanguisorba officinalis
ヤブマメ マメ科 Amphicarpaea edgeworthii var. japonica
ママコノシリヌグイ タデ科 Polygonum senticosum イジメの代表の様な草
オオマツヨイグサ アカバナ科 帰化植物 Oenothera erythrosepala
フジバカマ キク科 Eupatorium fortunei
カリガネソウ クマツヅラ科 Caryopteris divaricata 朝ドラのイントロで紹介の山野草の一つ
アサマフウロ フウロソウ科 Geranium soboliferum
オミナエシ オミナエシ科 女郎花 Patrinia scabiosaefolia
イヌタデ タデ科  Polygonum longisetum アカマンマの名称で親しまれている。
アカツメクサ マメ科  帰化植物 Trifolium pratense
ヨモギギク キク科 別名タンジー  葉に殺菌効果、防虫効果があるとされている。 毒性が有り食用不可
ノコンギク キク科 Aster ageratoides var. ovatus

Cosmos bipinnatus 9月14日がコスモスの日だそうです。花言葉は調和、謙虚、乙女の純真。

9+

前沢の原っぱ(2023.8.23)

6+

今日の作業は中止だね・・・と思っていた人の方が多かったはず。雨が降ろうがカミナリが鳴ろうが集まった会員6人。上田から参加の会員Mさん持参の朝採り野菜をもらって早めに解散しました。

オミナエシ
マツムシソウ
ワレモコウ
ミズヒキ
ツリフネソウ
草むらにキンミズヒキやノコンギク(かな?)。

歩くところが見えない程、生い茂っていて花を見つけるのに苦労しました。もっとゆっくり眺めて来たかった〜!!【写真を撮ってきてくれた会員Eさんより】

作業に参加した皆さん、しなかった皆さん、ぜひひとことメッセージを送ってください!

6+

軽井沢の花と蝶展【石川功一✕栗岩竜雄】

8+

われもこうの会の会員で、中部小学校の野外観察活動の指導的役割を担っている栗岩さんの写真展が開かれています。会場は軽井沢の山野草を描き続けてきた、石川功一先生の作品を展示している「小さな美術館 軽井沢草花館」です。会期は11月19日までですが、黒岩さん自身が作品を紹介してくれる「栗岩さんのお話し会」が、これまで2回(8月5日、16日)行われており、残り1回が今月26日に午後3時から1時間半の予定で軽井沢草花館で行われます。

16日の開催に参加しましたので、概要を会員の皆さんにご報告しますが、栗岩さんの幅広い知識と経験が、軽妙な話口調に乗ってあっという間の90分です。「蝶の美しさと不思議な行動」の魅力に憑かれた参加者一同は、是非また参加したいとの思いで解散しました。

会員の皆さんも、最終回の機会を逃すことなく、生で栗岩さんのお話を聞く機会を作られます事をお勧めします。実に楽しく、山野草の見方にも新しい視点が加わること間違い有りません。

11月19日まで開催してますが、栗岩さんの生の解説が聞けるのは、次回8月26日(土曜日)午後3時~4時半が最後です。
会場は時間前に駐車場は満杯になりました。小さな駐車場ですから、イザという場合には目の前の有料駐車場の利用を覚悟に。
石川先生は会員の皆さんが承知の大先生。軽井沢の900種を超える山野草のスケッチと、多くの草花油彩画の展示が軽井沢草花館で息子さんの手で続けられている。 栗岩さんは、ご存知の会員仲間。中部小学校の自然観察クラブの講師として活躍しており、幅広い自然観察眼を持っているが、蝶に関しては50年の超ベテラン観察眼。その経験を楽しく話してくれて、1時間半はあっという間に過ぎてしまう。
石川先生と栗岩さんの面識が全く無い中で、今回の企画展が、いかなる思いから出来上がっているのか? 栗岩さんの熱い想いを是非とも会場でお聞き下さい。
会場の裏庭にはフシグロセンノウ、キキョウ、ユウスゲ等が咲いています。
鉢植えのキレンゲショウマ(ユキノシタ科)も裏庭の山野草に仲間入り。
小さな美術館 軽井沢草花館の館長さんをやっている、石川先生のご子息である石川 寛さんの司会で「栗岩さんのお話し会」は始まりました。
会場の入り口付近での写真からの解説で始まりました。御婦人を中心としてメンバーで10名余りの参加者が熱心に話に耳を傾け、質問も沢山出ていました。
最初に紹介されたのがアザミと蝶の関係。子供の頃に身近にあった草花の代表がアザミ。これに寄ってくる蝶は都合の良い遊び相手だった。栗岩さんの蝶と山野草の写真と、石川先生の山野草の絵画が対になって展示されている。
アサギマダラとヨツバヒヨドリ アサギマダラの細く小さい胴体に比較して大きい羽根が、一旦舞い上がったら気流に乗って遠くまで移動できる特性を備えている。エアーペンシルという、求愛行動の際に雄が雌に匂いを出す器官が写真に写っている極めて稀な一枚を紹介。
コオニユリとアゲハチョウの関係や如何に!  蝶が蜜を吸う体勢と、ユリの雄しべの先の花粉が蝶の身体について、次のユリに行った際に雌しべの先端に花粉を付ける位置が上手く合うような仕掛けになっているのが自然の面白さとか。自家受粉より他家受粉がより強い子孫を残せる方法とも説明。
蝶が幼虫の時代に食べる草を「食草」と言う。 国蝶のオオムラサキはエノキを、ミドリヒョウモンはスミレを食草に。 会場から「どうやって食草に蝶はたどり着くのですか?」との質問に、「食草から発せられている揮発性の物質に蝶が反応してやってくることがわかっています」
栗岩さんの真剣な目。解説に力がこもって来てます。 カラスアゲハ(多くはミヤマカラスアゲハ)の食草はコクサギ(ミカン科)です。多くが水辺の様なところで水を吸っているように見えますが、これは喉が渇いて水を吸っているのではなく、土から溶け込んでいるNaイオンを蓄えていることがわかってます。お尻から水がポタポタ出ているので 水分補給ではないことが分かります。 会場から「何でNaイオンを蓄える必要が有るのですか?」「いい質問ですね・・。雄が雌に求愛行動して雄から雌にNaイオンを渡すらしいですが遺伝形質に何らかの働きをすることがわかってます」 話はかなり難しく、科学的な専門用語が出てきますが我慢を少し。
これはですね・・・、先生と私は残念なことに全くお会いしたことが無いのですね。本当に今こうして先生の絵画と私の蝶の写真のコラボ展を開かせてもらってますが、本当にご存命の機会にお会いしてないことが悔やまれます。そんな二人の関係ではありますが、先生がスケッチ活動で野外にいらっしゃったその同じ日に、私は野外で蝶の写真を撮っていた日が有るのですね。偶然ではありますがそんな事実がわかる写真と絵画を並べさせて頂きました。お互い知らないだけですれ違っていたかも知れませんね・・・。その一例が、このノハナショウブとヒカゲチョウです。
1987.8.16~2006.7.8までの20年間で、62日間の二人の同一野外活動日があることが判明
床に座り込んでの解説です。会場の人もじっと視線は栗岩さんの目線の先です。
ワレモコウを食草とするヒョウモンチョウの説明です。「幼虫を気持ち悪いーなんて言わないで」と話してます。
会場の片隅に行けられていたワレモコウ 何とも、有るところにあると素敵な姿を見せてくれるのだね。「見直したよ!」の声あり
ユウスゲの前で コキマダラセセリが減ってきており、絶滅危惧種への仲間入りが心配される。背景にこの蝶が繁殖地としてきた草原が少なくなってきており、草本性の場所が樹木が大きく森林に遷移している背景があるとの説明。
クサコアカソ(イラクサ科)Boehmeria tricuspis var. unicuspis 「 石川先生が、こんな地味な草もスケッチの対象としていたことに驚 きです」 これを食草としているサカハチチョウの紹介。年2回発生するが春型と夏型で羽根の文様が異なる珍しい蝶。展示写真は2個体の羽根が表のものと裏のものが並んで撮れており、文様が表と裏で顕著に違う変化を楽しんでもらいたい。
ヤマガシュウ(ユリ科)別名サイカチバラと言われるように棘がある植物。これを食草とする蝶について説明があり、雄雌の体型は大きい方が雌、目の大きさは雄が大きいとの事。それぞれに子孫繁栄の為や敵からの防御のためなどの意味があるかと想像する。
最後にレッドデータについて解説があり、細分化されてランクはあるものの、これに搭載された生き物全てが貴重なものであり保護のために何が出来るかは、お互いに真剣に考えていかなければならないとの話が有りました。会場からは蝶と蛾の区分はどうなっているのか、蝶を通して生物多様性を大切にしなければいけないことが良くわかった等の質問や意見が解説の途中で随所になされたのが印象的でした。
2015年8月に出版した「軽井沢の蝶」にサインする栗岩さん。絶版ですが、残り僅かを破格値で会場でお分けしてます。

8+

北国を走るー北海道10日間の旅ー

6+

暑い日が続きますね。一体どうしたのでしょうか、軽井沢でも30度近い日がこう続いては参ってしまいますね。この暑さを逃れて?、先月4日から16日まで北海道を家族3人で旅して来ました。新潟から小樽まではカーフェリーで往復しましたが、北海道内には10日程いた事になります。新日本海フェリーの最新鋭の船で安定した船旅でしたが、帰りの15日から16日にかけては、秋田県に集中豪雨をもたらした線状降水帯の下をくぐって航海した為に、1時間遅れの入港で船はかなり大きく揺れ体調不良者が多数出ました。軽井沢からの走行距離は往復2679km、大方を運転した娘に感謝・感謝です。それでは、北海道の涼しい画像をガーデニングを中心にお楽しみ下さい。

2023年7月7日 十勝ヒルズ  北海道中川郡幕別町 2009年開園
オオバギボウシが出迎えてくれました。この園以外でも、多くの園でギボウシが庭園のアクセントの中心になっていること発見しました。日本産の植物が外国で品種改良されて逆移入されている好例です。
以下、洋種花の名前は記載していません。ご存じの方は教えてください。
ギボウシにアクセントを置きながら、ユッタリとした流れを生む構成(色彩、ボリューム感)は、ガーデニングの代表的なテクニックとか。
ハマナスが香り豊かに咲いていました。香水にも利用されているとか。
この様な広い空間でこその草花の構成は、狭い我が家ではとても不可能です。
明るい若葉色の樹木(エンジュの仲間)と、ローズガーデンとの境界に位置するクレマチスが色鮮やかに咲き誇っていました。クレマチスの存在感がしっかり出ています。
バラの香りが一杯の中で花がらの手入れは日課とか。作業やっている女性の真剣な、時に優しい眼差しが魅力的です。
園のハズレにある池の中には沢山の水草があります。色違いのスレンが咲く傍らにはトンボが飛んでいましたが、尻尾がわずかに見えますが分かりますか。アマガエルも隠れてますよ。トンボの抜け殻も。
遠く帯広市方向を望んでます。何せ広大な大地を意識させられる毎日、空間のスケールの違いに呆然としています。
このレストランからの景色が上の画像です。美味しいケーキにコーヒーは最高の時間を提供しますが、特にケーキ類に多様な乳製品とベリー類が使われているの特徴でしょうか。

【以上、十勝ヒルズ】

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7月8日 六花亭アートヴィレッジ 河西郡中札内村 千葉県の彫刻家 青木三四郎の作品と戯れる。

菓子のメーカー六花亭は、「六花の森」にカタクリ、エゾリュウキンカ、オオバナノエンレイソウ、ハマナシ(ハマナス)、シラネアオイ、エゾリンドウの北海道を代表する草花を育てています。また、森の中には彫刻や絵画を展示しており、自然に溶け込む文化・芸術の精神的豊かさを伝える努力をしていると感じました。以後、六花亭の大ファンになりそうです。

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7月9日 釧路湿原を望む コッタロ湿原展望台から 遠くの山裾は牧場として利用されてる様です。
根釧原野と言えばタンチョウヅルが象徴。車の前方をツルの親子が農道を横切って草原に走り込んでいった姿をキャッチ。生息数が増えており、農家の家畜の餌を横取りしたりで牛の乳量が減り問題視される困った事も起きているとか。

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7月10日 知床峠  知床半島の羅臼からウトロへの知床横断道路の頂上(約740m)にある。

後ろの山は羅臼岳(1661m)で知床半島の火山群の主峰。

知床峠近辺の森は、風で変形したカバ類が中心。近くの国有林で昭和61・2年にミズナラ等の大木の伐採を行った際には全国的な話題を提供した。当時の林野庁(霞が関)のスポークスマンをやっていた頃が懐かしい。

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7月11日 知床五湖 熊が出没しており一湖までの探索で切り上げる。一湖の水面に繁殖する睡蓮が外来種とか。これの除去をどうするかが問題になっているらしい。

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7月11日 小清水原生花園 オホーツク海に面した砂山が原生花園になっている。
エゾキスゲ(ユリ科) Hemerocallis yezoensis
エゾカワラナデシコ(ナデシコ科)
ハマナス(バラ科) Rosa rugosa 地元ではハマナシとも言う。果実をナシにたとえたのが語源とか。
エゾノシシウド(セリ科)
エゾフウロ(フウロソウ科)

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7月11日 ワッカ原生花園 サロマ湖に隣接
ミヤマラッキョウ
カセンソウ (キク科)Inula salicina var. asiatica
キタノコギリソウ (キク科)
ムシャリンドウ(シソ科)Dracocephalum argunese

ミヤマアキノキリンソウ

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7月12日 美幌峠 晴れていれば屈斜路湖や摩周岳が見えるのだが残念
エゾノキリンソウ(ベンケイソウ科)
シラネニンジン(セリ科) Tilingia ajanensis
ハイオトギリ(オトギリソウ科)Hypericum kamtschaticum 北海道、千島、カムチャッカに分布。
ミヤマシャジン(キキョウ科)Adenophora nikoensis var. stenophylla
今回の旅で一番感動した山野草です。色合い、風合いとも痺れたの一言です。雌しべが飛び出ている特徴から、名前が違っているかも知れません。
ミヤマオグルマ(キク科) Senecio kawakamii にとまるタテハチョウの仲間

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7月13日 エゾスカシユリ(ユリ科) Lilium maculatum var. dauricum 北見市留辺蘂町の林道沿いで

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7月14日 上富良野町 日の出ラベンダー園
こんなカップルが多数 お幸せに・・・
蝶もカップルで追いかけっこしてました。
ファーム富田 私のコレクションを飾るフクロウ達

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7月15日 北大植物園(札幌市)ロックガーデンで   ここでもオオバギボウシが主役の座です。

以上、早足で北海道の自然の一端を切り取ってみましたが如何でしたでしょうか。今回は金婚記念として二人に縁深い北海道の旅となりましたが、何時来ても「北海道はでっかいど~」「北海道は美味しいど~」の感動で終わります。最後に美味いものを生む源泉の広大な大地(ジャガイモ畑と小麦畑)をご覧いただき旅の報告を終わります。皆さんもどうぞお出かけ下さい。

7月12日 サロマ湖近辺のジャガイモ畑と小麦畑
6+

発地の原っぱ(2023.7.30)

10+

毎日暑い日が続いています。学校も夏休みに入り、風越公園グラウンドには試合に参加する生徒さんや応援の家族などが元気な声を張り上げて陣取っていました。

「この暑さで大丈夫かな。出来るだけ短時間で切り上げられるように様子をよく見ておこう。」気温は30度を少し下回っている様子でも、草むらは一体どれくらいの温度があるのかな。自宅の温度計をバックに入れて出かけるのは初めて。原っぱに向かう途中で、サイレンを鳴らしながら赤ランプを点灯して出動する救急車と出会いながら頭の中は、ひたすら「無理するな!!」の思いだけでした。

「すごーい、これ何!!」本会では初めて目にする光景です。日よけのパラソルと、テーブル・椅子がセットされてます。 近くに住んでいるY会員が準備してくれました。御主人が手助けしてくれた模様で、作業終了後の後片付けも一人でやっているのを遠くから拝見しました。ただただ感謝、感謝です。
随分伸びたね。よろしく頼むよ!! 副会長の号令が飛ぶ。(手にする袋には何が入ってるのか?)
「お元気ですか?」「まずまず、こうして来れるのが元気な証拠かしら」「それにしても、暑くてぼーっとしてくるはね・・」
「いやー暑い・・」「電動刈払機の調子は如何ですか」「草が伸びて結構カラミツクので大変ね」

【ヤマオダマキの苗畑作り】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一人黙々と土を掘り起こしている副会長のAさん 「一人で何をやっているんですか??」
「実はさ、カミさんがヤマオダマキの種を蒔いて、来年は沢山の株をボランティア市場で売りに出したらて言うわけさ。今年は少ない株があっという間に無くなってさ、文句は言われるし大変だった!!」 「なるほど・・そうゆうこと・・・・。」
「袋の種を蒔けば良いの?」 「適当にばら蒔けば良いんじゃない!」 「そうは言っても均一に蒔くのよね。」
「随分細かい種だわね」「土かけたほうが良いのよね」「いやー、かけないでも良いかも」「私も手伝おうか・・・?」
「この空鞘にも種が少し入ってるから、ばら蒔くと良いかも」「発地ロッジでもオダマキがありますから、こうして増やすと良いですね」
「この暑さで種もびっくりしてるだろうね。水撒いて早く芽を出してくれると良いが」「この調子じゃ毎日、水撒きに来ないとダメね!」
「その程度の水じゃ足りないわよ」「いつも、ありがとさんね! 優しいんだから」
「沢山芽が出ると良いわよね。でもこの暑さで大丈夫かしらね」 さてさて、この記録写真が証拠として来年どう生かされてますか、お楽しみに。

【作業終了後のモグモグタイム】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「皆さん!!スイカですよ。よく冷えていて美味しいですよ。早いもの勝ちなんて言いませんけど、本場の山形県の尾花沢産ですよ・・」聞けば産地はO会員のご両親の出身県で幼い頃には良く遊びに行ったとか。
甘い香りが飛んで来るようでしょう。今年の初物になった男性会員は2切れも頂き大満足でした(私も同じです)。
スイカで盛り上がって一息ついた頃に、恒例のアイスが登場。別腹とは言え、冷えたお腹に追い打ちして大丈夫かな。ヴォリューム感一杯の「あずきまんじゅう」 美味かった。
全員集合 今日は12名の参加です。約1名の方、次回は帽子上げをよろしく。手にするジャガイモは、すぐ後ろの某会員の手作りで皆さんが頂きました。
作業終了後は静な園に。遠く浅間山が「皆さん良く頑張りますね。まだ暫く暑さが続きますから、気をつけてやってくださいね。お歳を考えて・・」草ムラの温度計は60度近くを指していましたが、日陰でこれくらいですから直射日光をもろに受ける地面では・・・。

【今日の草花】:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

カワラナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属) Dianthus superbus var. longicalycinus
オミナエシ(オミナエシ科オミナエシ属) Patrinia scabiosaefolia
ユウスゲ(ユリ科ワスレグサ属) Hemerocallis vesperitina   アブラムシの大好きな花
ヨモギギク(キク科) Tanacetum vulgare 別名 「タンジー 」毒性があるとかでハーブながらお茶の利用はダメ。香りに防虫効果がある。シベリア原産
コバギボウシ(ユリ科ギボウシ属) Hosta albo-marginata ガーデニング素材として重視されている植物
オカトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属) Lysimachia clethroides
アカツメクサ(マメ科シャジクソウ属) Trifolium pratense ヨーロッパ原産
ハルジオン(キク科ムカシヨモギ属) 茎中空、蕾垂れ下がる。北アメリカ原産で先に渡来したヒメジョオンを駆逐しつつある。
ゲンノショウコ(白花)フウロソウ科 Geranium thunbergii
ヤブジラミ(セリ科) Torilis japonica
ワレモコウ(バラ科ワレモコウ属) Sanguisorba officinalis

じっくり観察してみて下さい。拡大写真はめったに出ませんよ。これがバラ科なのですから驚きますよね。

タイマツバナ(シソ科) Monarda didyma 北アメリカ、カナダ、メキシコ原産 昨年は見えなかった種 Y会員、フジバカマ移植の際にくっついて来たのが真相とか。
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