離山(1255.9m)は南口登山口(旧町立図書館裏)から標高差200m程の小高い山ですが、地元の人達にとっては小学校時代の学校登山で登ったりした懐かしい山なのです。この山は浅間山の噴火と連動して2万2千年程前に出来た溶岩ドームで、山頂付近が平らな地形からテーブルマウンテンとも言われ、周回道路を整備したりで観光地としてアピールしようとした時代もありました。
そんな山の講釈には関心ない、われら6人組が今年最後の登山に挑戦しました。
新緑の山から紅葉の山までの半年間、軽井沢の自然は激しく変化して来ました。枯れ葉が積もった登山道をサクサク音を立てて登って行きますが、こんな時期の山の楽しみは何処にあるのでしょうか。
木々に葉っぱが有るときには見通せなかった山麓の姿が、何処までも見えるように思えます。
一番の感動は、ムラサキシキブの実が至る所に広がっていて幸せを運ぶ紫雲の様に見えるのです。目立たない小さな花でしたが、紫色した果実になった途端に存在感が大きくなっています。
黙々と登るのはツマラナイですよね。折角の気心知れた仲間たちです。家族の話や好きな草花の話をしながら登っています。春に咲いていた草花は姿を消して、実を付けています。赤い実になったり黒い干しブドウの様にシワシワになったものなど、変化の多様性を楽しんでます。
ゆっくり登っている間はゆとりの笑顔ですが、山頂に近づくと荒い呼吸と額の汗が顔を歪めるようになってきます。
「もうスグ山頂だ、頑張ろう」と気合を入れ始めましたが、途中で背後から追い越していった男性が、山頂から引き返してきたのを見て「上がいるー・・」と多少気落ちしてしまうのは仕方が無いことなのしょうね。
山頂を制覇してしまえば後はゆとりのお遊び時間です。美女3人にムラサキシキブの中で戯れてもらったり、ヤマブドウの房を枯れ葉の中から発見したり、「我ら離山発見隊」の気分です。
楽しき一日はアッという間に終わってしまいますね。午前10時過ぎに登山開始し、午後1時半近くに下山しましたが、次回の登山は何時にしましょうか。お正月の元旦登山もなかなか良いですよ。銀世界の登山道をザクザク音を立てて登って見ませんか。
フクロウのコレクションが趣味。画像は「なんでだろうな?」の標題で長野市の女流切り絵作家の作。好奇心の塊が若さの秘訣か。
曇っていたのに北アルプスが意外とよく見えましたね。
ヤマブドウの拾い食い、楽しかったです。