「中山道 碓氷峠を歩く散策会」に参加しました。

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先日(と言っても昨年のことになりましたが)2017/12/2、軽井沢町追分宿郷土館が主催する「中山道 碓氷峠を歩く散策会」に参加しました。碓氷峠から坂本宿まで中山道(約10 km)を歩く、というものです。大久保保氏(軽井沢町文化財審議委員)が講師。参加者は20名、他に軽井沢町からサポート隊が4名。参加者の中に会員Sさん夫妻もおられました。当日は天気が良く、格好の散歩日和でした。午前9時30分に中央公民館に集合し、マイクロバスで碓氷峠に移動。午前10時、中山道歩き、いざ出発。

 

当日配布されたパンフレット「旧道日和」
(安中市観光協会)

 

出発点の熊野皇大神宮。長〜い神社への上り石段の前にこのような表示が

講師の挨拶、注意事項を聞いて、いざ出発!

道はこんな感じ。峠から数百メートル行くと、戦国時代の城跡がある。昨年(2017年)の5月頃に新聞発表されたもので、小田原合戦時の豊臣側の山城だそうだ。

小さな川を渡る。

人馬施行所跡

化粧水跡

左側の道が中山道。右側が和宮道。向こう側が碓氷峠で手前側が坂本宿方面。毎年5月に開催される「安政遠足」は和宮道を通る。

この歌を見ると、「カエデ」と「モミジ」の語源がわかる。
「かへるで」は「蛙手」で、葉の形が蛙の手に似ていることから、
「もみづ」は大和言葉の「もみつ(もみづ)」で、木の葉が色づくことを表す動詞。

陣場が原。

一つ家跡

見晴台別荘地。今は廃墟状態になっている。電気も水道もないので、「本当の別荘生活」を楽しめるのであろうが、今時の人には我慢できない。

山中坂。

山中茶屋跡。こんなところにお寺もある集落があったとは想像できない。それほどこの街道がにぎわっていたのであろう。

木の間から見える遠景。今の時期は木の葉が散っているので、枝間から遠くを見通すことができる。

馬頭観音。

栗が原。御巡幸道と中山道の分岐点。

座頭ころがし。ここで昼食。12時。

座頭ころがし近くにある東山道跡(?)。中山道よりもはるかに道幅が広い。

一里塚。

北向馬頭観世音。

南向馬頭観世音。

掘切。秀吉軍が北陸・信州軍を防戦した。

コースの中にはチョットした上り坂もある。

関所跡。

四軒茶屋跡。

風穴。手を入れると生暖かい風を感じる。

覗。右下の町並みが坂本宿。

上り地蔵、下り地蔵。

坂本宿に近づくと、道は石の凸凹道になる。運動靴では歩きにくい。

ここまで降りてくると、遠くの山々がみえる。

 

刎石坂

柱状節理。これが割れて道の上に散らばり、歩きにくくなっている。

堂峰番所。

とうちゃこ! 14時40分。マイクロバスが迎えに来てくれた。

碓氷湖。ここで唯一のおトイレタイム。碓氷峠を出てからここまでにはトイレ施設が無いので注意! この後、坂本宿・関所跡をバス車内から見て、公民館に戻った。

このコースで傾斜が厳しいのは、碓氷峠から少し行ったところ(めし喰い坂)と、坂本宿近くの刎石坂です。これらの部分は勾配がキツイため、皇女和宮道と明治天皇巡幸道が新たに作られました。以前からなぜ碓氷峠道が作られたのか疑問に思っていました。他の峠を使えば高度が200メートル近く低いからです。いろいろな説があるようですが、私が充分納得できる意見には巡り合っていません。会員のEさんもこれに関して論文を出版されており、氏の尾根道・水場説がいままでのところ、ワタシ的には一番理解し易い説と思っています。

今回の終点付近には「峠の湯」(日帰り温泉)があり、体を休めても良し、またアプトの道も整備されており、横川やめがね橋まで歩くこともできます。(横川まではトロッコ列車もある。)

このコースは「日本の道百選」に選定されており、歴史ミステリー好き、街道マニアや廃道家(御巡幸道が廃道となっている。)にはたまらないでしょう。

以下、注意点:

・このコースは群馬県にあります。「巨大ヒル」に遭遇してもよいように、会員Eさんオススメの「ヒル下がりのジョニー」を用意しましょう。
・靴はトレッキングシューズを用意しましょう。私は運動靴で行ってひどい目にあいました。

 

 

 

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