2018〈平成30〉年、明けましておめでとうございます。
軽井沢の初日の出は午前6時54分、県境の見晴台には沢山の方が集まっていました(とか)。小生は2日に行きましたが、2組だけの静かな環境でした。肌を刺す氷点下10℃近い冷え込の中で、大地をオレンジ色に輝かせながら昇ってくる太陽に手を合わせました。平和な世界と、家族にとって幸せな一年でありますように。
すぐ近くの高台に熊野皇大神社〈長野県側〉と熊野神社〈群馬県側〉の2つの神社が県境を挟んで並んで建立されています。この神社に至る階段の入り口に一対の狛犬(こまいぬ)が並んでいますが、気付いていましたか。室町時代中期の作とかで、長野県では最も古いものとされ、軽井沢町の文化財指定を受けています。
ところで狛犬は、中国では、魔物撃退の威嚇が目的で置かれたものとされています。確かに口を大きく開けた犬と、口を閉じた犬の像が有りますが、見るからに何かを威嚇しているような異様な雰囲気が有ります。
向って右にある群馬県側が雄で、左側の長野県側が雌で一対をなしており、雄が阿(あ)の像で雌が吽(うん)の像と言うのだそうです。仏教用語で使われる、梵字(ぼんじ)で初めの字がア(口を開いて出す音)で終わりの字がウン(口を閉じて出す音)と言うのだそうですが、息を出すのと吸うタイミングを表現した「阿吽(あうん)の呼吸」という表現がありますね。共に一つの事を成し遂げる時の相互の微妙な調子や気持ちを言いますよね。
県境を挟んで2つの神社が有り、宮司さんも違っている事に戸惑いますが、狛犬はこの違いを合体させる力を備えているように思えます。
今年は戌年です。狛犬の様に、われもこうの会員は呼吸を合わせて会員相互の助け合いや、軽井沢の山野草の管理を通して貴重な自然の保全に向けて力を合わせていきましょう。
おまけの画像
フクロウのコレクションが趣味。画像は「なんでだろうな?」の標題で長野市の女流切り絵作家の作。好奇心の塊が若さの秘訣か。
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