アファンの森に(2023.5.8)

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会報われもこう第44号の巻頭言に載っている「C.W.ニコルと私」の筆者、O会員の案内で「アファンの森」を訪ねました。今回の企画は「サクラソウ会議」との共同のもので、総勢24名の沢山のメンバーが参加しました。生憎と天候が前日から大きく崩れて、当日がどうなるのかとても心配でしたが、参加している皆さんの日頃の行いの良さからか、当日は朝から青空がチラホラし、現地では雨上がりの緑が美しく映える最高の視察日和となりました。それでは視察の様子を御覧ください。

2023.5.8 午前8時20分 老人福祉センター集合。 「少し寒いけど、天気が何とか上がりそうで良かったねー」
役場から借りたマイクロバス。 運転をお願いしたYさんに「よろしくお願いします!」 午前8時59分
現地までは凡そ2時間の行程。どんな一日になるのでしょう。 案内役のO会員(財団副理事長)から「ニコルの人生観に迫る」として車内解説。
森を管理する「C.W.ニコル・アファンの森財団」のセンターに11時過ぎに到着。  (画像2023.4.25)
 午前中は、センターホールでアファンの森の概要説明(大澤事務局長)。
午後1時過ぎ、センターを出発して森に向かいます。右はセンター事務所とホール。
弥生池に向かう。 歩道にはチップが敷かれており、歩きやすく整備されてます。
「弥生池」の前で。人工池ですが、掘削した際に弥生時代の土器片等を発見。カワセミの営巣地があります。
弥生池で。湖面に映り込むメンバーと新緑が美しいです。
何これー・・・・。
周りのブナは人工植栽植栽されたもの。弥生池を掘った際にブナの埋土種子が見つかっており、昔はブナが有ったはずですが、今は天然性のブナが見えないのは何故か、この森の不思議の一つ。
クマの爪痕を見つけて、「わ^大きいんだ、怖い!」
しばし童心に帰ります。 素敵な笑顔を頂きましたが、クマは近くにいませんか?
「このブッシュは森に手が入っていない状態を保存しています。手が入ると動植物がどう変化するかの調査対象地です」  生物多様性の検証
いわゆるブッシュや笹(画面左)を刈払われており、明るい下層植生を保っている森。
何の匂いかな・・・サロメチール(サリチル酸メチル)の匂いがするミズメ(カバノキ科)
ヒトリシズカ(センリョウ科)に見送られる御一行様。
フクロウの巣箱前で(右杉の中腹) 昨年は雛が親鳥が離れた好きにテンに食べられてしまい残念な結果に。 これも厳しい自然の現実です・・・
フクロウの巣箱
ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)の群落が、いたるところに沢山見られました。
国有林との境界に流れる小川沿いを歩く。ここでもニリンソウが大歓迎で迎えてくれました。
サワグルミ(クルミ科サワグルミ属) 沢沿いに生える先駆樹木(パイオニアツリー)オニグルミとは違う小さな果実で食用にはならない。
サワグルミを見ながら国有林の境界を歩きます。
前日の大雨で水路の流量は多い。危ないから落ちないでくださいよ!。
一体なんだろうね、これ??
お弁当広場、落ち葉が積もって柔らかいクッションの役割。
メモリアルストーンで 自分より若い女性に腰掛けてもらうのがニコルの願いでした。
メモリアルストーンに埋め込まれているニコルの言葉              (画像2023.4.25)
メモリアルストーンとマザーツリー(コナラ) ニコルは、いつも訪れていた巨木の根元で眠っている。(画像 2023.4.25)

サウンドシェルター 森の声がこの建物に集まってくる バーベキューがこの石垣の陰で出来ます。
午後3時。森の案内を頂いた二人のスタッフ(大澤さん、福地さん)に、お礼の挨拶で現地視察を終えました。

【見られた植物から)

リュウキンカ(キンポウゲ科リュウキンカ属)湿地に多い多年草 立金花
シロバナエンレイソウ(ユリ科エンレイソウ属)延齢草
ヤマトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)猛毒を持つ
オオマムシグサ(サトイモ科テンナンショウ属)一見マムシの肌に似ている ユキモチソウも仲間
オオイワカガミ(イワウメ科イワカガミ属) 日本海側の産地に分布 イワカガミより葉が大きい
元黒姫童話館館長の、北沢さんによって綴られた「森の赤鬼」。信濃毎日新聞に2年間にわたり連載された内容が出版されました。
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1 thought on “アファンの森に(2023.5.8)

  • by Anonymous
    3+

    シマフクロウさんのお陰で長年の夢だったアファンの森を歩くことが出来ました。森の様子はイメージしたものにかなり近かったです。ガイド付きだったので、木や花、小鳥や動物についてよく知ることが出来、とても実りあるツアーとなりました。ガイドをして下さった福地さん、ありがとうございました。
    行く道で、ニコルさんの人生を聞くことが出来て良かったです。彼の考え方を垣間見ることができました。色々な意味で素晴らしい経験が出来ました。出来ることならまた夏や秋にも行ってみたいです。違った花や森の様子を見てみたいです。ニコルさんの眠っている石を見られて感動しました。
    日本人がしなかった素晴らしいことを、私財を投げうってまで行い、素敵な森の見本を残して下さったニコルさんに乾杯!こんな森が日本にも増えますようにといのっています。

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