以前、われもこうの会での作業を終えた後で、有志で訪ねたことがある庭(風のガーデン)に久し振りに出かけてみました。
場所はル・ヴァン美術館の先のホテルバーモラル軽井沢(旧ホテル浅間ヶ丘)の一角にあり、野外での結婚式等に使われています。浅間山を遠望する庭園は、その名にふさわしく心地よい風が吹き渡り、洋花を中心とした色鮮やかな草花で彩られており一見の価値があります。
山野草の庭を作っている身からすると、異次元の世界に飛び込んでいるような気分に浸るのですが、華やかな色合いで形作られる庭もなかなか味があるものです。花の咲く時期や形・色合い、背丈などの特徴を押えて一年草を植栽したり、球根類を掘りあげて乾燥し、春先に植栽する等、かなり緻密な計画の中で作業が進められているようです。
作業をやっていたご婦人に、苦労話を聞くことが出来ました。御代田に住んでおり、自宅では私達と同じように山野草の庭を作っているそうです。曰く、「山野草は、ほって置いても大丈夫(本当かなー?)、洋花類は管理が大変で手間隙掛けないと駄目」とか。5月の連休明けにはダリアを仮植えし、芽が出てきたら球根を分割して再度植え直すとのこと。その時期に来てくれれば、ダリアの球根はいくらでも分けてくれるとのこと。
季節によっては全く寂しくなる山野草の庭に、少しだけ鮮やかな色合いを入れてみたいと考える私には、大変に嬉しい話です。
軽井沢の地元の方で、この庭に見える方はとても少なく、結婚式や観光で外からの方が多いとか。「庭造りをする身からすれば沢山の方に見て欲しいのですが、ここのオーナーは、芝生が荒れるのを嫌がって庭のPRは最小限にしているんですよ!」
こう話してくれたご婦人の、日焼けした笑顔はとても輝いて見えました。
フクロウのコレクションが趣味。画像は「なんでだろうな?」の標題で長野市の女流切り絵作家の作。好奇心の塊が若さの秘訣か。
通るたびに気になっていた風のガーデン、こーちゃんさんの写真を見せていただき一度は行ってみたいと早速今日行ってみました。なるほど素晴らしいガーデンですね、散策している間誰一人にも会いませんでした。本当に勿体ない。
でもやはり私たちには自然の花が合っているのかな?
車を停めたところに大きな栗が沢山落ちていたので最後は主人と栗拾いに夢中になりポケットいっぱいに栗を拾って帰りました。
早速のご主人とのご訪園お疲れさまでした。私の時も園を見学しているのは自分一人の状態で、随分と贅沢な時間を過ごしました。
でも山野草を愛する人たちの、侘び寂を加えた山野草園の世界とは異次元の世界ですよね。そこは良く理解できるのですが、洋花の美しさを日本の山野草の庭に少しだけ組み合わせることで、相乗効果が出るような気がしています。そんな庭が出来るものかどうか、ご助言をお願いいたします。