石川功一 没後15周年 軽井沢の草花スケッチと 油絵展【軽井沢草花館 11月20日まで】

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軽井沢に自生する草花を愛し、描き続けた画家・石川功一(1937~2007)氏が亡くなってから15年が経ちました。私はお会いしたことは無く、絵葉書を買い求める中で親しみを持っている程度ですが、われもこうの会の会員の方からは、両陛下が展示館を訪問した際にお手伝いをした話などを伺ったことも有り、機会を見つけ見学したいと思っていた展示館です。

7月28日の午後、雷雲が発達しゴロゴロとした雷鳴が遠くから聞こえていましたが、前々からこの日に行くと決めており、予定決行で小雨が降り始めた頃に展示館に到着しました。

軽井沢草花館 館内見学中に雷雨が通過 2022.7.28 4.44pm

この展示館は、1997年に開館した個人美術館で「軽井沢草花館」と言います。駅から旧軽井沢銀座に向かう軽井沢本通りの、レストラン「カスターニエ」から公園側に入った直ぐのところにあります。駐車場は5台程度ですが、玄関前にはユウスゲやオミナエシ、キキョウが咲く館ピッタリの雰囲気です。

小さな2階建ての可愛い美術館で入館料500円ですが、ジックリ2時間近く見学したら、帰りには次の企画展の際に必ず訪れたいとの気持ちが湧くはずです。なお、火曜日が休館日で11月21日以降は冬季休館に入ります。

沢山の水彩スケッチと油絵が展示されていますが、私達が草取り作業で原っぱで目にする草花が見事に描かれています。季節の違いで展示も随時変わるとのことですが、ユウスゲやオミナエシ、マツムシソウ等が見事に描かれているのを目にして、ため息が出ました。「どうやったら、こんな生き生きした草花を描けるのだろう・・・」 そんな方にお勧めは、1階の展示室にある30分のVTRです。54歳の若き頃?に撮影されたものですが、石川氏が自ら浅間山麓の撮影現場に分布する草花を解説し、水彩画を描くための道具類とスケッチ手法や着色の実践を解説する貴重な映像が見られます。これを見たらもう一流画家になった気分で野山にお出かけですよ。

VTRで、スケッチブックは2ページ目から使うと解説をしている。何故だろうね? 是非VTRで確認を。1991.9.18撮影
画材がバランスよく収まるコツや、使用鉛筆の硬さや筆の種類、絵具の品質を解説してます。

さて、これから展示館の中を一緒に回ってみましょうか。なお写真画像の掲載は、展示館の責任者、石川さんのご子息のご了解を得てますので安心して御覧ください。なお、画像類の2次使用は遠慮してくださいね。

シモツケ
コオニユリ 1993.8.19
オミナエシ、マツムシソウ 1993.8.19
ナツツバキ 2000年
ウバユリ
レンゲショウマ、アカバナシモツケソウ
ユウスゲ 1992年 55歳の作品  マツムシソウ、オオバギボウシ、ツリガネニンジン
夕焼けのアサマキスゲ 1997年 60歳の作品
散策メモ(1998.7.16)国有林内1300m林道周辺 作品の整理や経年変化などの観察データの参考資料に
1階フロアでは絵葉書、書籍等の展示販売があります。 一花草(いちげ)クラブ会員版(1996-2007)を購入しました。
階段脇のワレモコウの標本、大きさに驚きます。
石川功一氏の草花にかける思い、人生哲学が読み取れる文章かと思います。 草取りをしながら、この一節を思い出して見ませんか。

駆け足で御覧頂いた軽井沢草花館でしたが、皆さんも是非とも展示館に訪れては如何でしょうか。

今日の軽井沢のコロナ感染者の発表が何と95人との事でした。4回目のワクチン接種を間もなく予定してますが、私の親族や友人での感染も出ています。ここまで来たら下手な恐怖心でのストレスを感じるよりは、これまでやってきた感染防御策の徹底(マスク、うがい・手洗い、洗面・鼻洗浄等)に加えて、美術鑑賞という心豊かな行動で免疫・抵抗力をつける試みをやっては如何でしょうか。

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