軽井沢は…暗いか?

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環境省は毎年夜空の明るさ(暗さ)調査を行っています。光害や大気汚染の影響で夜空の星が年々見えにくくなっており、全国各地の夜空の明るさを継続的に測定して大気環境の保全に役立てよう、というものです。決められた期間・決められた時間帯に夜空の写真をデジタルカメラで撮影し、それをメールで送ると空の明るさ測定をしてくれます。今年は8月2日〜15日まで行われ、その結果が公表されました。(測定結果はこちら。) 測定ポイントはたくさんありますが、軽井沢の計測値は私が撮影した写真から算出したものです。軽井沢の夜空の明るさは20.3等級でした。(注:等級の数字が大きいと暗いことを示しています。)他地点での計測値を参照すると、この明るさがどのくらいのものか、見当がつくのでは、と思います。今回の調査で一番暗かったのは小笠原村父島の22.5等級でした。これは軽井沢は父島よりも7.6倍も明るい、ということを示しています。ワタシ的には軽井沢の夜空はもっと暗いのかなあ、と思っていました。皆さんはどう思われますか? これは私のカメラが古いので、背景ノイズが大きいことに起因しているかもしれません。また、測定期間が夏休み真っ盛りで別荘族や観光客でごった返していた、ということも影響したかもしれません。明るさの目安としては20等級以上だと天の川が良く見える、ということになっています。皆さんの家から天の川が見えますか?

冬季はやることが少なくなるでしょうから、夜空を眺めるのもオススメです。また、来年(2019年)1月下旬にも測定が実施されます。このような調査では、測定点が多い方がより正確なデータになります。デジタルカメラをお持ちの方は、参加(協力)されてはいかがでしょうか…。もっと良い軽井沢データが出て、「星・降る里・軽井沢」と観光に資するかもしれません。(「観光客なんて来なくて良い!」という意見もチラホラ…。) 参加方法等についてはこのサイトで告知されます。また、その他関連情報はキーワード「星空公団」でグーグルしてください。

 

 


測定の基礎となった星空写真。
中央付近の明るい星は、こと座のベガ(織姫星)。
左下の平行四辺形がこと座の中心部。
ベガは星の明るさ(1等星とか2等星とか…。)の基準になっている星。
ちなみにベガは0等星。
星像が流れているのは長時間露光(30秒)のため、地球自転の影響が出ている。
(撮影:千ヶ滝西区、2018/8/13)

 

<環境省の発表>
http://www.env.go.jp/press/106269.html

 

<観測結果>
http://www.env.go.jp/press/files/jp/110427.pdf

 

 

 

 

 

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