空いっぱいのホタル

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近くに真田丸ロケ地(NHK大河ドラマ「真田丸」の冒頭シーンを撮影した場所。)があり、そこがホタルの名所になっています。見た人に聞くと、「ゲンジボタルが空を埋め尽くすほど高く舞っている。」と言うのです。そのようなホタルは見たことがないので、昨年・今年と季節になると足繁く見に行きました。ところが、昨年も今年もホタルの数はミゼラブルなほど少ないのです。ここを管理しているTさんに聞くと、「二年前は多かったが、去年・今年と数は数百分の一ほどに減ってしまった。水質が悪くなったことが原因では、と疑っている」とのこと。今年、ホタルの数が少ない、ということは来年も期待できないと思われます。数を取り戻すには数年はかかるでしょう。どこからか大量のホタルの幼虫を持ってくれば別ですが…。

 

清少納言が言っています。「夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、ほたるの…ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。」と。寂しいホタルも雅で風情があるものです。(<—マケオシミです。)

 

「記事の文章なんか読まないッ! 写真しか見ないッ!」という読者がいると聞いているので、そのような人にも記事を見てもらえるように、不本意ながら「をかし」い写真を以下に掲載します。古いデジタルカメラを用いたのでノイズがたくさん出て、画像は荒れていますが、ご容赦。新しいカメラはオリコウさんなので、暗い場所での撮影をさせてくれません。古いと言っても、価額は新しいカメラの3倍もしました。技術の進歩はスゴイ!!!。

 

管理人Tさんの話によると、二年前はアマチュア写真家がたくさん来ていたそうです。彼らの撮影方法は、ホタルと背景を別々に撮影し、後でパソコンで合成するのだそうです。(道理で見栄えのする作品になるわけだ。)しかし、これを「写真(真実を写す)」といえるのでしょうか? カメラとパソコンを用いた別のアートでは…?  この手を使えば、「雪景色の浅間山を背景に乱舞するホタルたち」といった「写真」を「撮影」することができます。写真展などで、スゴイ写真だなあ、と思っていた作品も、写真作りの裏側を知ると、清少納言風に「いとあさまし」と思ってしまいます。このようなことを書くと、「お前の頭はジュラシック!」と言われそうですね。

 

 

 

「をかし」いホタルの写真1(2018/7/1)
正面の明るい星は木星。その左にてんびん座・さそり座とつづく。

 

 

「をかし」いホタルの写真2(2018/7/9)
薄曇りだったので星はほとんど写っていない。

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