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佐渡島の北部にある大佐渡山脈の標高900m付近に、樹齢300年もあろうかと思われる天然杉の巨木が密生している地域がある。新潟県が管理している県有林の中にあり、これらは「大佐渡石名(おおさどいしな)天然杉」と呼ばれている。
冬期間の日本海からの厳しい風雪に耐えて育つために、樹形は変形し成長も僅かで年輪を数えるのも困難である。杉は北海道を除く日本列島各地で天然杉が分布しているが、屋久島の天然杉の年輪にも匹敵する緻密さである。不思議なのは、どんなプロセスでこの奇怪な形になったのかは、どのガイドブックにも書いてない。
小生は佐渡金山で使われた燃料に杉も有ったのではないかと想像するが、もしそれが背景だとすれば白神山地のブナ林で見られるアガリコが出来る過程と似ている。つまり、巨木の根元から複数伸びている樹木は、親木が伐られた後に切り株から伸びた萌芽で育ったものである。
巨樹の森にバイケイソウが咲いていた。春にはエンレイソウ、オオイワカガミ、シラネアオイ等が咲き乱れる山野草の宝庫が佐渡の山奥に有るらしい。
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フクロウのコレクションが趣味。画像は「なんでだろうな?」の標題で長野市の女流切り絵作家の作。好奇心の塊が若さの秘訣か。
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